Kevin? Emil? ドイツの名前と偏見/差別
名前(苗字ではなくて)の差別って日本ではあまり聞かないですよね。
最近ではキラキラネームとかありますが、でもそれだからと言って差別の対象になったりはしないです。
先日ドイツの友人と話をしていて、「彼氏は自分の名前が嫌いだからSpitzname(あだ名)で呼んでほしい」と言われました。
私は今まであったドイツ人でも数人同じことを言われてきました。
今まで「え?なんで?自分の名前が嫌いとか変わってるな~」と毎回疑いもせず受け入れてきたのですが、先日またそのような経験があり、さすがにこれは何かあるはずだと思っていたら、説明してくれました。
ドイツには
Kevinismusという現象があるようです。
字のごとくKevin現象(ケヴィニスム)です。Kevinという名前に由来しています。
Kevinって典型的なドイツ名ではなくて、どちらかと言うとアメリカ的な名前ですよね。
ケヴィニスムとはこのように特に移民のバックグラウンドがない親が子供に外国的な名前を付ける事を表しています。
このような名前を子供につける親はメディアやテレビに影響されていて学がなく、いわゆる下の層の人たちだと言われています。そしてそのような子供たちは特に西ドイツにおいて差別されてきたようです。
このケヴィニスムスとは逆なのがEmilismus(エミリスムス)です。典型的なドイツ名ということですね。
・・・・とここまで書いてきて、、、、
外国的な響きの名前もダメ、
典型的ドイツ名もダメ、
なんてどうしたらいいねん!
という感じです。
何を名前につけたらいいかわからないですよね。
で毎回思うのが、親がせっかくつけてくれた名前を隠さないといけないなんてなんて悲しいんだろうと思います。
そういうドイツの一面も知っておく必要がありますよね。
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